IoTとは? | センスウェイ株式会社

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IoTとは「Internet of Things」の略語です。和訳すれば「モノのインターネット」です。
例えばインターネットを「実体がない、情報だけの世界」と定義すれば、IoTは現実世界にある様々な「モノ」が情報世界であるインターネットにつながっていること、あるいは「モノ」とインターネットをつなげる手段とでも考えればよいでしょうか。

世の中の様々な場面でITが不可欠になり、「デジタルトランスフォーメーション(DX)」というキーワードがあちらこちらで聞かれるようになった昨今、IoTは「第4次産業革命」と言われるほど世界的に注目を集めている分野です。

「モノ」をインターネットに繋ぐ

「モノ」をインターネットに繋ぐことで、今までできなかった様々なことができるようになります。例えば、冷蔵庫やドアの鍵、エアコンなど、普段はインターネットに繋がっていないあらゆる「モノ」をインターネットと接続し、離れた場所から操作できます。

農作物の状態をわざわざ見に行かなくても、設置したセンサーからデータを自動取得し、家のパソコンから状態を確認することも可能です。IoTを活用することで、離れた位置にある「モノ」の管理や利用、データ収集等が可能です。

様々な分野でIoTに寄せられる期待

IoTは、実に様々な分野で期待を集めています。今までどうしても人間がやらなければいけなかった作業の多くを、IoTを活用することで自動化・機械化することができ、大幅な業務の効率化、コストカットを望めるためです。
既にいくつかの製品、サービス等が展開されてきていますが、IoTはまだまだ発展段階と言え、これからますます大きな市場になっていくことが予想されます。

IoTの具体例

「モノ」からデータを受け取る

「モノ」からデータを受け取るのみの、一方通行の通信です。センサーの値等を取得して、グラフにする場合などです。例えば、家電のコンセントに専用のタップを挟むことで、電気がどれくらい使われたのかというデータを取得できます。これを月ごとのグラフにしていくことで、どの家電がどれくらい電気を使っているのかというデータを、人間の理解しやすい形にできます。

また、小さな子供や高齢者の見守りグッズとしての活用方法もあります。小さな子供がボタンを押すと保護者に通知が行く、いわゆる「見守りブザー」的な製品、高齢者のヘルスチェックに異常があればすぐに家族に通知が入るようなシステムなど、様々な利用方法が考えられます。

「モノ」にデータを送る

前項とは逆に、「モノ」へデータを送るのみの、一方通行の通信です。自宅の家電を出先から操作したい場合などがこのパターンです。

例えば、家のエアコンを出先から操作したい場合、スマートフォンなどからエアコンへの指示を送信します。送信された指示内容はサーバーを経由して「インターネットに繋がったリモコン」へと届き、家の外からエアコンを操作できます。設定さえしておけば、定刻に自動でエアコンを操作することも可能です。

「モノ」と双方向通信する

データを受けたり送ったり、双方向の通信を行います。受け取ったデータの値によって特定の動作、処理を行ないたい場合などがこのパターンです。

例えば、ビニールハウスの温度管理を考えた時、「センサーで温度を取得」して、温度が高すぎれば温度を下げ、低すぎれば上げ、といった操作を行う形になるでしょう。この例ですと、センサーで取得した温度は「モノからもらうデータ」で、その後の温度操作は「モノへ送るデータ」となります。

IoTで利用される無線方式

IoTで利用される主な無線方式は、「LPWA」と呼ばれているものです。LPWAは、その特性によりIoTとの親和性が高く、IoTとLPWAはもはやセットで考えていくべきものだとも言えます。
例えば、広大な畑で野菜のデータを取得したい時や、工場での物流管理をIoTで行いたい時など、「新たにIoT向け無線設備を導入しなければならない」というシーンは多くあります。

LPWAについてはこちらをご覧ください。弊社では、LPWAの一種であるLoRa方式を採用した「LoRaWAN」を提供しております。無線設備の導入を検討の際は、ぜひ一度ご相談ください。

IoTのこれから

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IoTはどんどん広まっていて、知名度も日々上がってきています。しかし、まだまだ「黎明期」であると言えます。これから市場は急成長していくでしょうし、社会に与える影響もますます大きなものとなっていくでしょう。
数年から十数年後には、今の「インターネット」と同じように、「あって当たり前、無くなることなど考えられない」といった存在になっていると考えられます。

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